2016年05月25日

2016/05/25:『猫を抱いて象と泳ぐ』by 小川洋子

いやーーー。久しぶりに心を持っていかれました。
持って行かれた要素は以下の2つ。

1. 「銀の匙」に似た、こどもごころの描写
2. 静かな描写

1. 「銀の匙」に似た、こどもごころの描写

わたしはもう忘れてしまった、繊細なこどもごころというものが美しく描かれている。
オトナが言ってくることの何がいやで、何が許しがたく、どういった質問に対しては答えられないのか。
なぜ、すぐに黙ってしまうのか。
なぜ、ちょっとよくわからない行動をとってしまうのか。
そういうことがとてもわかりやすく書かれている。
こどものこころを追体験できて、切なくて苦しくて不思議に心地よいのですよ。親に守られていたあのころのなかにどっぷりつかれるというか。
変なものですわ。
この主人公はまったくもって守られていないので。

2. 静かな描写

感想を書いた人はだれもが言っているけど、「静謐な」というのがこの作家さんの持ち味のようですな。
ほんとうに音のない世界を書けるひとなんだねぇ。

いやー、昔『妊娠カレンダー』を読んで、なんともいえない嫌な気持ちになって、この作家さんのことはしばらく忘れようとしていたようだけど、これはすごくよかった。

前半3分の1がほんとにものっそくすばらしく好きです。
中盤の3分の1も、まあまだだいじょうぶ。
でも後半の3分の1はきびしい。つらい。
終わり方とか、なんとなく「それでいいのかよ?!」と思ってがっくりしちった(´・ω・`)。

まあ、そういうものなのかねぇ。。。
それでも、前半の3分の1は、2回読みなおしたくらい好きです。すごい。すばらしいです。大好きだ。





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2016年05月03日

2016/05/03:『老後破産』『下流老人』を読んでくらーい気持ちに。。

久しぶりの更新がこんなくらーい話なんて、アホかいな!

いやなんか、途中までFBの投稿に書こうとしてふといやんなってこっちに書くことにしてみたんです。
立て続けにこれらを読みました。





いやはや、常々長生きはしたくないと思っていたのですが、これらを読んだらもうホントに長生きとかマジかんべんしてくれと思った。
けど、うち長生きの家系なんだよねぇ…。じいさまは30年近く前に死んだけど92だったし。最近では珍しくないけど、30年近く前で90過ぎまで生きる人ってあまりいなかったのよ。

「支援する制度があっても知らなかったりよくわからないプライドがあったりして使わない」みたいな人がけっこう出てきてた。
「老後破産」のほうは、かならず各章が「もう少しなんとかならないのか。。。どうしたらよいのか。。。」みたいな結びになってるのが、最初はふつーに読んでたのだけど、だんだん鬱陶しくなってきた。
いまはまだ、就労してる人口のほうが支援を要する高齢者よりも多いからなんとかなってるけど、わたしが年寄りになるころには、逆転してる。いまが恵まれてたって思うような時代が間違いなく来るのがわかってるのに、「いまの高齢者を手厚く保護するにはどうしたらいいか」って問いかけを読んでも(;´д`)トホホ…。。。

薄々思ってはいたけど、「家族なんかいなくても昔は友人がたくさんいたからなんとも思わなかったけど、お金がなくなってきたら付き合い自体を避けるようになって孤独になった」みたいなくだりがたくさん出てきて、なんだかもうくらーい気持ちになってしまったよ。

確かにねぇ。。。
家族がいる友達とは、すでに疎遠になりつつあるけど、今後ますます疎遠になっていっても不思議じゃない。
自分にお金がなければなおさら、いろんな人達と疎遠になるだろうなぁ。

とかとか、くらーい気持ちで考えてもわたしの未来が変わるわけではない。
この本に出てきたひとたちは、誰も自分の人生を後悔してなかった(当たり前だけど)。
そのときそのときを一所懸命に生きて、その結果がどうなろうとそのとき考えるしかないよね。
(墨壺を思い出せ!)

あー久しぶりに書いたらスッキリした。
とりあえず寝るしたくをしようかね。


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2015年09月22日

2015/09/22:片付け祭り開始にあたり

あまりにも放置しすぎて何から書いたらいいやらという感じですが、こっそりこのブログのサイドバナーのプロフィールを「三十路」から「アラフォー」に変えたらオットから「三十路ってどういう意味か知ってる?三十歳ってことだよ。三十代じゃないよ」と突っ込まれ、_| ̄|○ il||li となったオグです。ご無沙汰しております。

えーと、ポール・マッカートニー見に行ったあと、いろいろありました。
結婚して6年が経ちましたがあいかわらず日々オットのつくるごはんはおいしく、たまに美味しいものを食べにゆき、Vintage Troubleのライブを見て幸せなきもちになり、ときどきめっちゃ二日酔いになるくらい泥酔し、あいかわらず子どもはできません。
あいかわらず保佐人やってる伯母はちょいボケのままでときどきめっちゃ機嫌悪くなったり良くなったり。あ、保佐人の話も書いてないや!それも特集しなきゃ。
こないだ無印良品で買ったトネリコはほとんど葉っぱがなくなり、太めの幹の1本が枯れ、残りの3本も怪しい状態でほとんどハゲ山です。なんでこうも植物が育たないのかと悲しくなって、とりあえず毎週切り花を買ってきて牛乳びんにさしてニヤニヤしています。

あいほんで写真撮ってFBにアップして満足してしまい、ちゃんとしたカメラで写真撮ってPCにうつしてこっちにアップしてなんたらかんたらというのがすっかりめんどうになっちゃいましたねえ。。。

って、まえおきが長いよ。

こないだこんまりさんのときめく片付け読んでびっくりして、ぜひやろうと思い立ったので、やります。
ほんとはお盆休みにやるつもりだったのが万座温泉行っちゃったのでできなくて。万座温泉もすごかったんですよー!それも書かなきゃ。

でね、こんまりさんが言うには、片付けとはマインド9割。
できあがった部屋で自分がどんなふうに生きたいかをイメージするのが超☆重要ってことなので、イメージするついでに書いてみようと思い立って、Evernote開いたんですが、どうせ書くならこっちも同じじゃんとおもったわけです。

だから長いよ前置きが。

私がどういう部屋にどんなふうに住みたいかっていうとー。

シンプルであたたかみがあって緑にあふれていて(ハードル高っ)、ものは何も目に入らない部屋。
で、わたしはしんぷるだけどキレイな部屋着を着ている(ただいまヨレヨレのタンクトップにヨレヨレのステテコはいてる)。
すてきだなーと思うものしか買わない生活にするんだい。
できればスーツケース1つで生活したいのよねえ。。そんでいつでもすぐにでもどこにでも行けるようになりたい。

ああ書いてるそばから心の奥底から「できねーよ。。。」という声が聞こえる。。。うー。そんなことないもん!できるもん!!あーつれー。ハードルたけー。

というわけで、そろそろちゃんと身支度して片付け祭り始めます。
今日明日と今週末の4日間が勝負です。

どうなることやら、乞うご期待!





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2013年11月17日

アリス・マンロー、ジュンパ・ラヒリ、山口晃氏が熱い(自分内で)

こないだノーベル文学賞を取ったアリス・マンロー、既訳はほぼ全部読んで「いい!いい!あんなとこやこんなとこがいい!」と騒いでいたら、オットがジュンパ・ラヒリを薦めてくれた。
オットの書籍眼はかなり鋭いので、素直に従って読んでみると。。。コレが!いいんですわ奥様!!

インド移民二世が描くアメリカとインドの微妙な距離感の中で、普通の人間が生きていく半径50メートルの世界です。
インドもアメリカもどっちも遠い国で、ましてやインドからアメリカに移住した人の気持ちなんてわかるわけないじゃんと思うんですが、これがどーして。
ほぼ同世代。親の世代もかぶる。
なんつーか、小説って、人間の心の中にある何か共通の部分に訴えかけるものじゃないっすか。
それがまた上手なんだわ。
心臓わしづかみな感じで、んもう胸に迫りまくり(全然関係ないんですが、この「んもう」をエッセイで多用して爆笑させてくれた原田ムネノリ氏が大変なことになっちゃって悲しい。。。なんとか適当にゆるーく再起してほしいものです。。。)
この2週間ばかり職場の感じがかなりヘビーなことになってるのですが、行き帰りの電車の中で彼女の本を読むことでどれだけ救われたか。
いやべつに小説なんですが、どっか違うところに連れて行ってくれるのでね。

「その名にちなんで」by ジュンパ・ラヒリ


インドからアメリカに渡った父と、その父と結婚するためだけにアメリカに来た母、不思議な名前を付けられてしまった主人公。その主人公と結婚する、やはりインド人二世の女子。
これらの登場人物すべての視点から、彼らの「普通の」人生が描かれる。
大河小説です。
いちばん存在感が薄そうな母の存在感の大きさよ。
地方から東京に結婚するためだけに出てきた自分の母と重ねずにはいられず、感情移入しすぎたよ。

こっちのほうが有名で、たしかにこっちもよろしいが、なにしろ「その名にちなんで」のほうが私はぐっと来たね。
「停電の夜に」by ジュンパ・ラヒリ

短編集です。

そしてだね、山口晃氏ブームが密かに燃え続けておるよ。

始まりはこの本でした。
「ヘンな日本美術史」by 山口晃

日本画を愛するすべての人に捧げたいです。

で、この画集を図書館で借りてですね、これはもう生を見たい!と思ったのであります。



で、こないだ館林に見に行って、ミュージアムショップにおいてあったのを手にとってたまげたのがこれ。
もう、絶品!
「すゞしろ日記」by 山口晃

ゆる漫画です。
気合い入れて読むと脱力します。
毎日肩の凝ることばっかりでやんなっちゃう、そんなアナタに!

もうすぐ2が出るそうで、うきうきわくわく。

こうの史代さんといい、山口晃さんといい、ジュンパ・ラヒリもアリス・マンローも、ここへ来て「すきだ−!だいすきだー!」と夕陽に向かって叫びたくなるようなものができて嬉しい。
すきだ!と思ったら、ちゃんと買うようにしています。
図書館で借りてばっかりじゃ申し訳ないよね。ホントに。





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2013年10月02日

オトナはさみしいvol.1「サーカスの息子」by ジョン・アーヴィング

いやーーーーー、ええもん読んだ。
最近、さみしさがしみじみと心地よい本を2冊読みました。こちらは最近読んだ方の1冊。

インド(というか主にボンベイ)が舞台の、カナダに移民した裕福なインド人が主人公の物語です。
「シャンタラム」もボンベイが舞台の小説でしたが、こちらはまた味わいがまったく違う。
ジョン・アーヴィングってそんなに何冊も読んでないのですが、全体にこの人の小説はすーっと涼しいような寂しさが全体に漂ってる気がします。

インド人の両親からボンベイで生まれ、ボンベイで育ったけれど大学はオーストリアに留学し(アーヴィングはオーストリア好きだよね)、カナダに移住してときどきボンベイに帰ってくる。
父親が設立した「不具の子どものための病院」の院長としてボンベイで診療はするし、地元ではいちおう名士ということになっている。

自分はインド人でもなくカナダ人にもなりきれてない、オーストリア人と結婚したけどもちろんオーストリア人でもない。
どこにいても、「自分はよそもの」と思う感じ。
私は移民じゃなくて生粋の日本人ですが、この「自分はよそもの」感には深く共感してした。
たぶん、誰もが自分の中に「よそもの」感を多かれ少なかれ持っていて、それを虫眼鏡で拡大して見せてくれたような感じです。

途中からミステリ仕立てになって、もちろん解決もする。
でも、私がミステリと違ってよいなー!と思ったのは、解決したあとの登場人物のそれぞれの葛藤やその後の生活、気持ちの変化がとっても丁寧に書かれているところです。
ミステリって、おもしろいんだけど、読み終わった後に放り出されたような気分になりませんか?
謎が解決したらおしまい、その後のことは知らんよ的な。
その後にも登場人物の人生は続いていくのに、そこんとこがちょろっと書かれておしまい。あとは解決の瞬間でパシッと終わっちゃうとか。
おそらく、登場人物に感情移入しすぎなんでしょうな。
そのあたりのもよもよがきちんと整理されて、収まるべきところに収まって、ようやく終わります。

主人公の昔のことも、これでもかというくらい詳細に書かれていて、めっちゃ読み応えがあります。
全部読むのに、一日2時間弱(通勤のときしか真面目に読まないのである。。。)でまる2週間以上かかりましたが、超おすすめ!
岸本佐知子さんの訳文もすばらしいです。
途中、あまりにも微に入り細に入りなのが「キー!」となりそうになることもありますが、そこをじっくり楽しめる本。

秋の夜長のお供に。






って、2009年なのにもう絶版になってるの!!信じられん。。。
「文庫」を選ぶと和書が出てきます。
Kindle版は洋書だけか。。。

ところで、シャンタラムも超絶おもしろいです。
以前紹介したけどまた紹介しちゃお。
以前の紹介記事はこちら。

アナタが絶対に行けないインド、「シャンタラム」上・中・下








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2013年09月16日

いまさらながら、こうの史代さんがマイブーム

ちょっと前から、こうの史代さんにハマっています(今さらかよ!)。
「ぼおるぺん古事記」と「平凡倶楽部」と「こっこさん」以外はKindle版が出ていますので、今日みたいな台風の日でもサクッと買ってサクッと読める。Kindleすげー!

どの話も、「ちょっとヘンなふつーの人」がたくさん出てくる。
そういうちょっとヘンなふつーの人(とか動物とか神様とか)が淡々と生きている姿を淡々と描く感じがたまらないんですわ。
むかつく奴も、とことんいやな奴もいます。

以下、出た順番じゃなくてワタクシが読んだ順番。

「夕凪の街桜の国」

「夕凪の街」もすごいんですが、後半の「桜の国」がこれまたすごい。
これを書いたおかげでずいぶん嫌な思いもされたようですが、この人が描いてくれて良かった。
ヒロシマものです。
「はだしのゲン」の激しさと、良い対比かもしれません。


「この世界の片隅に」

「普通の人の、だらだらと続く戦時の日常が描きたかった」ということで、そういう話です。




かわいらしい絵にだまされてはいけません。
怖くて鋭くて黒いです。
間違いなく、この人の代表作(とりあえず現時点では)だと思う。

「ぼおるぺん古事記」
「古事記」原文と、絵だけのまんが。
絵を見ながらだと原文もそれなりに理解できる。注釈もちょこっとある。
何より、神々の絵がすばらしい。ホントにすごい。めっちゃオススメ。
かわいらしい絵にだまされてはいけません(またか)。
かなり黒いし残酷です。







「長い道」

これも黒いです。
何度読んでも、読めば読むほどおもしろい、するめのようなまんが。
キャラがみんなヘンタイばかり。

「さんさん録」

妻に先立たれたじいさま(と言っても若い)が、妻の残したノートを読みながら家事全般を習得していくという不思議なものがたり。
かわいくない孫がいい。


主人公のじいさま、渋くてかっこいいんだ。

「ぴっぴら帳」

セキセイインコを飼う話、ってどんだけ地味なんだ。
地味なんですが、じわじわ来ます。腹抱えて笑いました。



「こっこさん」

小学生女子がにわとりを飼う話。
ってまたどんだけ地味なんだと思いますが、地味なりにじわじわ来る。

「街角花だより」

うんと初期のころの。
花屋を巡るヘンな人たちの話。
ちょっと力入りすぎな感じ、かも。

「平凡倶楽部」

エッセイ集、っていうか。。。。活字がほとんどなくて、手書き文字+絵。
漫画もちょこちょこ。これは雑誌に単発で出した漫画みたいです。
エッセイでも、この人の目の付け所がやっぱり面白いんだなぁ。
漫画の枠をどんどん超えて(古事記もそう)いるので、次は何が出るんだろうと楽しみで仕方ない。

もうこれで全部買っちゃいました。。。
はやく次のが出ないかな。
それまではするめのようにこれまでのを読みます。
何回でも読みたい漫画って、サザエさんとこれくらいしか私は知らない。
ラベル:こうの史代
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2013年05月06日

まんが:よしながふみ「愛すべき娘たち」と、こうの史代「ぼおるぺん古事記」が素敵

漫画です。


これすごくいいです。
それほどディープじゃないんで、肩すかしかもしれないけど、さらっと大事なこといっちゃうのがよしながふみ。

「なんとか仕事は辞めないでがんばってるよ」


さーどこで出てくるでしょう♪
えーん。

もひとつ。
「ぼおるぺん古事記」








右肩上がりでだんだん面白くなっていく。
三巻は特に、伊勢神宮がらみの神様が大量に出てきていとたのし。
この漫画のすごいのは、文字情報はアレなんです、原文なんです。古事記の。
すげくない?
でもさ、絵見てるとわかるんだよねえ。で違和感がないのだ。
すごいよなーこうの史代。
やおよろずの神々を感じる三冊。とっても楽しいので超おすすめ!
posted by オグ at 11:31| 東京 ☀| Comment(0) | 読んだがや | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月09日

「放浪息子」がおもしろい

マンガです。



女の子になりたい男の子の話。
揺れ動くおとこごころというかこどもごころというかの描写がすごく繊細で、絵のタッチも繊細で、たいへんおもしろいでございます。
posted by オグ at 10:47| 東京 ☔| Comment(0) | 読んだがや | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

最近読んだ本


40歳妊娠日記 大田垣晴子

他人の妊娠日記ほどおもしろいものはない。
だれもかれも、ぜんぶ違う。
この人の視点はまた、これまで読んだものとは違う視点があっておもしろかった。
自分に予定はまったくないのだけど。

ひとりではじめる老い支度 岡田 信子

「老い支度もの」のジャンルを確立しているなんてぜんぜん知らなかった。
大学からアメリカに留学し、アメリカで結婚して離婚して50歳のときに日本に戻ってきて、それからの苦闘をあくまでさらりと、おもしろおかしく描いていて、驚嘆。
よーく考えるとソーゼツな人生なんだけど、ぜんぜん後ろ向きにならないのはホントにすごい。

物見遊湯 大田垣晴子

なにコレ絶版なの!!
うっそーーーーー。信じられないくらい良書っす。
読んでると温泉に行きたくなる。
日本列島、ステキな温泉だらけよ!!!

「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか

純粋にマルちゃんの話が読みたかったんですが、実はこのタイトルは「釣り」でw、実は「ローカリゼーション&グローバリゼーション」の話でした。
なんとまぁ。
「日本発、世界へ」という方向性を目指すとき、いったい何を捨てて何を押していけばいいのか。
日本のいいところと悪いところをどうやって見極めるのか。
世界に打って出るための戦略にはどんなものがあるのか。
図らずも、仕事に関係する本を読んでしまった。
おもしろかったー。

がんの練習帳

最近、「がんもの」に大変興味があり、これもその一環で読んでみた。
ぽっくり逝くより、準備期間があるだけがんのほうがいい、という考え方も一理あるな。

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう

2作目よりずーーーーーーーーーーーーーーーっとおもしろいです。
50カ国以上も旅してるなんて。。。
大学生のときに、ソ連に貧乏旅行をしよう!なんて発想がそもそもすっごい。
ここんとこ、ブログがあんまりおもしろくないなぁと思ってたんですが、この本はすっごいです。
いやはや、おもしろい。ほんとすごい人だ。
ああ旅行行きたいな。




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2012年04月08日

手放しに大絶賛、水村美苗シリーズ(誤)

ここしばらく、水村美苗さんワールドにハマっております。

「本格小説」



めくるめく大河ドラマでございます。
たまらんです。
コドモの頃、ジェーンエア、嵐が丘などにはまった方にオススメです。
嵐が丘そのまんまやんけ、という話もありますが、それをこの設定でやっちゃって不思議感がぜんぜんないところがスゴイところでございます。
なんだか、個人的になじみ深い地名ばかり(小田急沿線と、信州)出てきて、これまたすごく楽しかった。

「日本語が亡びるとき」



数年前に一部で話題になった本。
当時から気になっていたのですが、やっと読めた。
うん、ちょっと前なら読めなかったであろう内容。なんというか、とってもタイミングよく私の「読みたい時期」に手に入ったという感じ。
4年前の刊行だけど、まったく古くない。
広範な事例や現象を丁寧に紹介する水村さんならではの語り口で、議論がどこに行き着くのかわからないままいろんな世界に連れて行ってもらえるのでござる。
たまらん。たまらんぞー!

この本を読んでいちばん驚いたのは、「現代の日本語(現代の欧州言語にも言えることか)」のポジションというのが、世界および日本の歴史の中でもまれに見る「日常生活から学問まで」をゆるやかに網羅する言語であるということ。
100年ちょっと前まで、「学問」というのは「漢語」という「普遍語(=日常とは隔たったところにあり、国や地域に関係なく共通に使用される言語)」を知らなければならなかった。
日常的に話される言葉は「現地語」で、学問に必要な単語もなければ表現もなかった。
欧州では、「学問」というのは「ラテン語」でなすべきもので、フランス語やドイツ語やましてや英語でなんてするものではなかった。
ところが、100年くらいの間に、各国で自国語による学問が花開き、私たちは人類の歴史の中でもまれに見る「現地語を謳歌する時代」の恩寵を受けているというのよ。
あーーーーーーもう全然うまくしゃべれません。わけわかんなかったら、みんな読め!!(それを言ったらおしめえよ)

ところが2,ここ十数年のうちに、新たな普遍語として登場したのが「英語」であり、私たちは今その過渡期にいる。
普遍語というものの影響力は恐ろしく強く、ことにインターネットの普及によって早さも以前とは比べものにならない。
だから、、、、日本語をがんばって勉強せにゃあかんのよ!!
英語なんて、いずれ勉強しないと生きていけないような淘汰の時代がやってくる。
そのとき、学校という強制力をもって日本語を国語として教育せねば、いったい誰が国語に時間を割こうというのか。
そのときに、日本語をなくしちゃっていいの?あたしはいやだー!
国語教育にもっと時間を取るべき!!!!というのが水村さんの意見。
アタクシも、強くはげどうであります。

こんなろくでもない文章を書いているけど、日本語が大好きで大好きで仕方ない者としては、日本語が亡びていくのを黙って見るのはたまらんですたい。

というわけで、これは激しくどなたにもオススメ。
でも、とーーーーーーーーっても丁寧な方なので、インスタントな何かを求めていると「キーッ」となります。
ゆっくりじっくり読みましょう。

私小説 from left to right




むはは。これはおもしろかった。
「絶対に、英語には、完全には、翻訳し得ない本」です。
またね、ホントにていねいなんだ、この人の本は。
こんなに丁寧に文をつづる人が昨今いるだろうか。
ああたまらない。
もっと読みたい。
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2012年03月25日

SM料理漫画「沈夫人の料理人1−4」、「沈夫人の料理店1−2」by 深巳琳子

言っときますがエロ要素皆無です。
Sな奥様と、Mな料理人の壮絶な愛の物語(嘘)。
美味しそうな中華料理がてんこ盛りです。



















これ読んだら中華料理食べたくなったーーー!って、今晩美味しいとこに行くんだーーーーー!うれしー!(←バカ)
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「本格小説」by 水村美苗

元文学少女、集まれー!






ぜひ手にとってみるべし。
ジェーン・エア、嵐が丘などにどっぷりはまった人なら、絶対後悔しない、はず。

時代は、現代から一気に戦後すぐの東京に戻る。
日本が舞台なんだけど、超・お金持ちの世界と超・貧乏な世界しか出てこない。
日本でいちばん多かった、中流がすっぽり抜けてる。
非日常体験間違いなし。

それだけでも既にじゅうぶんおもしろいんだけど、個人的になじみ深い土地がたくさん出てきて、すごく不思議な感じだった。
小田急沿線、シモキタからちょっと西のあたりと、信州。
ページを繰るたびに、何かゆかりのある地名が出てくるのでまた勝手に興奮。
いやーーーーーー、それにしてもゆかりのある地名なのに全然知らない世界であることよ。なんとまぁ。

今週の行き帰りに電車内で読んでいたんだけど、終盤にさしかかったところで金曜日になってしまい、金曜の夜に開いてしまったのが運の尽きで3時近くまで読み通してしまった。
いかんね、生活が破壊される本は。。。(嬉しいんだけども)

いやー、まいった。
水村さんは日本語がものすごくキレイ。すばらしい。
しばらく水村さんの世界にはまります。
posted by オグ at 10:25| 東京 ☀| Comment(0) | 読んだがや | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月17日

最近読んだ本

山口美江「女ひとりで親を看取る」




つい最近亡くなった山口美江さん。
母を16歳で亡くし、その後ずっと父ひとり子ひとりで、そのお父さんがアルツハイマーになって、結果的にはそれが原因で病気になって亡くなるまでのお話。
アマゾンのレビューにもみんな書いてるけど、驚くほどさばさばした口調で書いてある。
辛いことのほうが多い介護生活だったろうに、全編、お父さんのことがホントに好きだったという告白に読める。
オシャレで、ダンディで、ユーモアたっぷりで、仕事ができて、カッコよかったお父さんが壊れていく。
それにショックを受けながらも、さらりと流していく。
ほんの数年前に本人のさばさばしたインタビュー記事を読んでいたので、そういう「考えても仕方ないことを考えない。建設的な方向に考える」というのが彼女の持ち味なんだろう。
後書きに、「いろんな人に助けてもらった」と書いてあった。
確かにそうかもしれないけど、彼女が負ってたものはそれ以上だったんじゃないかと思ってしまう。
親の介護って現実的な年齢にさしかかってきたけど、彼女のように「父のためを第一に思って」毅然として明るく介護ができるだろーかと考えると、めっちゃ自信ない。


「一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル」



知的な本を読むのが苦痛になってきた今日この頃、久々に「わーお!」と思いながら読みました。
ルソーの一般意志というものを知らなかったのですが、最初から平易に説明してあってとても面白い。
思想家って何やってんだろ?と思ってましたが、こういうのも仕事なんだねぇ。
ついったーでは昨年いろいろ物議を醸してましたが、文章はとてもおもしろいでござる。
内容はかっとんでるけど、かっとぶのが思想家だろ!もっとやれ!と思います。
すごいな。こういう本読めて幸せ。
ネットで書評を読んでると、自分の守備範囲内では絶対に読まなかったような本を読めるから楽しいね。
内容については、私はけっこう賛成かも。こういうの好きなのよ。はっはっは。

「麹のレシピ」




いまはやりの塩麹本。
作り始めましたよ、塩麹。
ちょうど、この本を借りて1週間後に、生の麹を入手したので早速。
塩麹ができるまでに2週間ばかりかかるので、むずむず。
市販の塩麹を買って、すぐにでも作りたくなるようなレシピ満載。


「中二階」ニコルソン・ベイカー、岸本佐知子訳



マイクロ小説、いや、ナノ小説かも。
「ノリーの終わらないものがたり」の著者のデビュー作ということで読んでみたんだけど、とにかく細かくてすっ飛ばし読みをしてしまった。
書いたニコルソン・ベイカーもすごいけど、訳した岸本さん、すごい。。。
気合いが入りすぎてるぶん、「ノリー」のほうが好きかな。

「ゴーストタウン チェルノブイリを走る」



切ない写真もあるけれど、どちらかというとサバサバした感じの写真集。
大きいのかと思ったら、新書サイズで驚いた。


などなど。
帰りは疲れ切ってて、本が読めないことが多くなってきた。いかんな。
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2012年02月04日

最近読んだ本(大盛り) 2012/02/04現在


檀流クッキング


すごいなぁ。生きる料理。
レシピ本のようでレシピじゃない。
図書館で借りたけど、ほしくなってきちゃった。

極上掌篇小説



つくづく、「私には、ふつーの人のふつーの生活の変さ」を読み取る力がないんだなぁと思った。
つまんないんだもん、ふつーの話って。
車谷長吉がピカイチ。

変愛小説集 2

これはオススメ!!
どれもこれも、「変」!!
でも、人を好きになるって感情は多かれ少なかれ「変」だよね。
岸本さんの訳書で検索したとき、てっきり「恋愛」小説だと思って借りて、読み終わってカバー外して初めて気づいたという。。どうなんだそれも。
まちがって2から読んじゃったので、1をこれから読む。楽しみ。むふふ。


今度こそ、さようなら−新・別れの言葉辞典

古今東西の別れの言葉が集められている本。
知り合いのつぶやきで気になってさっそく借りてみた。
いやー、いろんな言葉があるものですね。
んでもって、ビミョーに時代を感じた。
なんかこう、編集者コメントがバブルっぽい風味。
それもまたよいものです。


子どもたちのアウシュヴィッツ

アウシュヴィッツのほかにも、当時のドイツが統治していた国々には星の数ほどユダヤ人収容所があった。
そのひとつ、テレジンでは収容された子どもたちが描いた絵が4000枚残されていた。
この絵を日本で展示する活動をしていた野村路子さんが、本当に数人しか残っていない「その絵の作者である、元子どもたち」を訪ねていってインタビューする。というのがこの本の内容。
野村さんは、展覧会を日本で開いたとき、「日本にも困っている子どもたちはたくさんいるのに、なぜそんな外国の、大昔の子どもたちにばかり気を遣うのか」という批判を浴びたという。
私も、この本を読みながら「日本にも、今困っている子どもたちがたくさんいるというのに、こんな本を読んで何になるのか」と思っていたので、この一言には、なんだか変だけどホッとした。
結局、「夜と霧」もそうだけど、人類史上空前の「組織的な暴力と殺戮」が繰り広げられる中で、極限まで追い詰められた人が何を感じていたのか、ということが知りたくて私はそういう本を読むんだろうという結論に落ち着いた。
興味本位と言われてしまえばそれまでなんだけど。
野村さんは、子供の頃に読んだ「アンネの日記」がすべての始まりだった、と書いていた。アンネからアウシュヴィッツにたどりつき、ひょんなことで「子どもたちが描いた絵が残されている」と知り、どうしてもそれを日本で展示して、現代の日本のコドモに見せたい。その一心で活動を始めたのが56歳のとき。
インタビューも、何年もかかってようやく会う約束を取り付け、会ったはいいけどなかなかその当時のことを話してくれない。辛すぎて話すのに時間がかかるのだ。
でも、生き残りの一人のディタさんは、「語るのは私たちの義務だ」と言っていろいろな辛い体験を話す。
彼女の体験は、今の世の中には何の関係もなさそうに見えるけど、壮絶なことがあったということを「知る」義務があるんじゃないか。

塩壺の匙

私小説スタイルだそうですが、主人公がもーすごい悪人。悪人って言うか、ダメダメなだけなんですけど。
でもこのダメダメ主人公と、主に肉親(とその他近しい人たち)との関係性がんもう痛すぎて、「あ”ーーーーーー!!」と身をよじりながら(嘘)読みました。
視点がちょっと変なのがまたたまらない。
ふつーのことなのにふつーじゃなく書く才能というんでしょうか。
そっけない文体なのがまたたまらん。すごいいい。すごい好き。


心から愛するただひとりの人

極東ブログのおじさんの感想を読んだらたまらなく読みたくなって。
この表題の一編が最高。
それ以外も、「変愛」小説的な感じでとても面白い。
こんなタイトルだからってなめたらあかんぜよという感じです。
ああオンナは怖い。


〈映画の見方〉がわかる本



あれ、これ書いたっけ?
これもまたおもしろーー!
先日、「トラウマ映画館」で大さわぎした町山さんですが、こちらもまたおもしろー。
いやはや、「2001年宇宙の旅」にこんなにいろんな裏話があったとは。。。
「トラウマ」はほとんどDVDも出てないような作品ばかりでしたが、こちらは有名処ばかり。
でも有名なのに、見たことあるのは2本くらいだけだったというていたらく。
いかんよこれじゃ!
さっさとDVD見よう。
posted by オグ at 20:22| 東京 ☀| Comment(0) | 読んだがや | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月28日

もう1つの酒鬼薔薇「心にナイフをしのばせて」by奥野修司

1963年、高校生になったばかりの男子が、同級生男子を殺害して首を切断する事件が起きた。
このノンフィクションは、殺害された子の遺族(母と妹)の一人称メインで進行する。
なので、事件のあらましというよりも、「できのよかった息子(兄)」を殺された遺族が、どんなふうに「崩壊ギリギリライン」を保ちながら「家族」を保つために懸命に生きていたかが語られる。

以前からなんとなく、こんなようなこと↓を話す人がいるのは知っていた。

加害者の人権は守られるけど、被害者の人権はほぼ無視される。
加害者は更正するようさまざまな手助けがあるけど(手助けがあっても更正できない人が多数いるとしても)、被害者を救うのは常に同じような被害に遭った者同士の互助会的なもの。

最近ではずいぶん事情が違うのでしょうが、何しろ昔のこった。
東京オリンピックの前年ですよ。
いろんな制度やマスコミの傍若無人ぷりもひどかったろうな。

今だったらこんなに余計なことで苦しまなくても済んだんじゃないか、ということが多々出てくる。
その時代の固定観念や社会通念みたいなものが、いかにこの家族を苦しめたか。
でも、逆にその「古き良き家族概念」みたいなものがあったからこそ、「崩壊ギリギリライン」でとどまったのかもしれない。今だったら、あっというまに空中分解。
うー、でも、分解した方が傷は早く癒えてたんでは、、、と思わないこともないけど、こんなことに遭って傷が癒えることなんて絶対にないんだろうな。

ラスト付近、衝撃の顛末があるんですが、それは読んでのお楽しみ。ぜんぜん楽しくないけど。
私は電車の中で読んでて叫びそうになりました。

反対側から(加害者側から)の事情がほとんど語られないのはどうなのか、という批判を受けたと文庫本後書きに書いてありました。
たしかにそれも一理ある、けど、この本の趣旨は、「当時、被害者は加害者の被害者になるだけでなく、警察や司法の被害者だった」ということなんだろうと思う。
解説の弁護士さんもそんなようなことを書いてた。

こういうことが世の中にはたくさんあって、今ではこの本に書かれているような悲惨さを少しでもなくそうとしている人たちがいるのは救いかもしれない。
それにしても、つらいなぁ。つらすぎる。
posted by オグ at 19:54| 東京 ☀| Comment(0) | 読んだがや | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月21日

つぎはぎ仏教入門 by 呉智英



あー、すごい。
なんて楽しい本なんだ!!

 仏教は釈迦の原点に還るべきである。これは各宗派にとって大手術になるが、それでもここで大手術をしないと仏教の死となり、宗派も壊滅する。一方、後で述べる通り、釈迦の原点に還るならば、そしてそれに宗派が誠実に対応する限り、宗派の危機にはならないし、寺院の再興も可能である。
 釈迦の原点に還るには、日本のすべての仏教徒は、まず、大乗非仏説論を認めるところから始めなければならない。大乗仏教は釈迦の説いたものではない。実証的な歴史学や文献学が進歩した現在、富永仲基の大乗非仏説論の時代よりさらにこのことは確実になっている。
(中略)
そして、その中に現れた釈迦は、梵天勘請品に読み取れるように、小乗と大乗の葛藤の中にある。そうであれば、大乗は小乗を劣位に見ることをやめなければならない。それどころか、小乗はむしろ釈迦の本心である。そして、大乗はその中核となる自費を選び取った釈迦の決断である。このことが理解できていれば、小乗と大乗はそれぞれの道を協同しながら歩むことができる。


また、「仏教と現代」の考察も面白い。

ただ、中村うさぎが凡百の自分探したちと決定的に違うのは、自分探しをする自分を見つめる聡明な自分がいるということである。中村のこの自分は聡明であるのみならず、苦行者のように求道的ですらある。
(中略)
だが、釈迦は自分も苦行に励んだ果てに中道を覚った。苦行はまたこだわりであり、そうであれば無意味なのである。それよりも我執を捨てることが道に適っている。


私も、重症の「俺が俺が病」だと思いますが(そうでなきゃブログなんて書かないよね)、いやーーー、仏教おもしろいよ仏教。
仏教が内包する「布教」と「覚りの本質」の矛盾が、ものすごくわかりやすく書いてある。
宗教ちょっと興味あるかもな方も、宗教きらいな方も、これは一度読んでおくとよいです。オススメです。歴史んとこがつまんなければ最終章先に読んでから戻るといいと思います。
posted by オグ at 19:54| 東京 ☁| Comment(0) | 読んだがや | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

最近読んだ本

トラウマ映画館。



前半読んだだけで紹介したけど、これホントおもしろい。すごいです。
前半は軽いノリで、後半に行くほど「なぜこの本がトラウマ映画館というタイトルなのか」の核心に触れる構成になっているのがすばらしいです。
観たくない映画ばかりだけど、見たい映画もあった。「質屋」とか見てみたい。

体制維新 ー 大阪都





いっやーー、おもしろい本でした。
私が住んでいるのは東京都ですが、東京都がいかに効率的なつくりになっているかがよくわかった。
あと、橋下さんが大阪市長選挙に出た理由も。
ニュースぜんぜん見ないんで(コラ)いろいろわかってなかったのですが、そりゃ市長選でるわ。
読みながら、橋下さんってどんな人だっけーとWikipedia見たら、まあ長いのなんの。
こうやってまとまったものを読まないと、「橋下って聞いただけで虫酸が走る」みたいな人がいても仕方ないような「やっちまいぶり」ですね。
ソンしてるなぁ。。。
大阪だけの話みたいなタイトルだけど、日本全体に言えることですな。。。

posted by オグ at 10:12| 東京 ☁| Comment(0) | 読んだがや | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月15日

読み応えありすぎ「トラウマ映画館」

寝る前に1章ずつ読んでいて、いま半分くらい。
寝る前の小さなお楽しみ。



映画を観る人にも見ない人にも、超オススメ!!!!
すんごいおもしろい。
この町山さんはしゃべるのも面白いけど書き物も面白いねえ。

ここで紹介されている映画は、DVDでも出てないようなマイナーな映画ばかりなんだけど、どれもこれもキョーレツ。
観ることはできないけど、まるで観終えたような満足感。
それぞれ短いエッセーなのに、てんこ盛りの豆知識と背景情報が詰まっている。

もう1冊読む予定なのでそっちも楽しみ。
posted by オグ at 11:08| 東京 ☀| Comment(0) | 読んだがや | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

考えまとまらず…「つぎはぎ仏教入門」

いま読んでいる本。

つぎはぎ仏教入門

仏陀の前にお経はない。
仏陀の信条に「仏像を拝む」概念はない。
現在の仏教には、仏陀の教えをねじ曲げていると思われるような考え方が多々見受けられる。

どれもこれも、そーだよねーと思いながら読んでいる。
私は神社仏閣に行くのが好きで、あちこち行っては拝んでいますが、たいそう日本的な「オレ流信仰」でございまして、信仰などというものに縁の薄いオットから説明を求められてはへどもどしています。
なんも知らないのよね。

そうそう、「!!!」と目鱗だったことがひとつ。

キリスト教=救いの宗教
仏教=覚り(悟り)の宗教


そう考えると、イスラム教もやヒンズー教も救いの宗教(あちら側に救ってくれる誰かがいる)かも。
大乗仏教もそうだ。
でもそもそも仏陀が気づいたことというのは覚りであり、それと同じ状態になることを目指すというのが根源的な仏教であったはずで、それは小乗仏教のほうに近いと著者は言う。
でも、キリスト教に関していえば、キリストも覚りを開いた人で、みんなにも覚りを開いてほしかったんじゃないかと私は思っている。
そして、キリスト存命中ですら、直接キリストと話してた弟子ですら、そのことを間違って解釈してる人たちがいたんじゃないのかしらと、少なくとも「ジーザス・クライスト・スーパースター」を観てると(爆)思う。
どれも十把一絡げにするな、と著者は言ってるけど、ジーザスはたぶん「小乗」だったと思うよあたしゃ。
弟子が勝手に「大乗」にしたのは、仏教もキリスト教も同じじゃまいか。
それを言ったらイスラム教もそうか。
ムハンマドは覚った人で、他の人にも悟ってほしかったんじゃなかろうか。
【訂正補記】ムハンマドは預言者だった。間違い。アッラーの啓示を聞くんだったね。
ということは、イスラム教はそもそも大乗系。
キリスト教も「父なる神」がいるわけだから、やはり救い系なのかしらん。


じゃあヒンズー教は?アニミズムは?




(思考停止)


。。。と、まあ、思考停止に陥ったりもするけれど、こういう考えるきっかけをくれる本は読んでておもしろいものです。
特に宗教は、自分の中でも「気になるテーマ」なので、こういうエントリーも気になったりする。

極東ブログ:20代のうちに知らないと危ない、宗教についてあれこれ。

なんてうまいエントリーなんだろーか。
「敬虔な気持ち」みたいなもの(神様に、に限らない)から遠い人ほど、宗教と聞くとイメージするのは「取引する人」なんだろうなぁ。
神様に貢ぎ物をして、一所懸命祈れば、きっと願いを叶えてくれると思ってる人=宗教な人、のイメージ。
まあそれをおおっぴらに広めることで拡大してるのが大作ちゃんだから余計そう思うのかな?

だとしたら、私が信じてるのは宗教じゃないということになるなぁ。
じゃあ神社参りとか行かなくていいんじゃね?と言われると、それはまたそれで違う。
なんだろー、困った。

posted by オグ at 11:02| 東京 ☀| Comment(0) | 読んだがや | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アナタが絶対に行けないインド、「シャンタラム」上・中・下


シャンタラム上・中・下









オットが買ったまま忙しくて読めない、でも知り合いの編集者さんがイチオシと言っていた、というので先に読ませてもらった。
年末、図書館がお休みになってしまうので、ちょうど読む本がなくなってたこともあり。

そしたらアナタ、おもしろいじゃありませんか!!
んもうしょっぱなからボンベイ(ムンバイ)の街中に引きずりこまれて、電車乗り過ごしそうになる。
読んでる間は、ボンベイの街中に主人公と一緒にいる。
こんな楽しい本は久しぶりだーーー!!!!!ぎゃーー!(鼻血)

インドってまったく興味がなかったのですが(多数の人がインドに惹かれる、という事実は知っていましたが)、この本を読んだらインドという国がたちまち魅力的な国に思えてきた。
主人公の(というか著者の)インドという国やそこに暮らす人の国民性(民族性)や習慣に対する解釈がたいそう丁寧で、反発から理解にいたる道のりに感情移入しまくり。
どんな話だか想像もつかなかったのですが、想像できるわけがないほど波瀾万丈にいろんなことが起きまくる。
しかも、どれもこれもインドでなければあり得ないような出来事ばかり。
これほどエキサイティングで壮大で繊細な物語はそうそうないよ。
こんなにコーフンしたのはいったいいつ以来だろか。
上・中・下ってめっちゃ長いですが、早く読み終わらないようにだいじにだいじに読みました。
おまけに、全部読み終わって、もう一度最初から読み始めているというていたらくであります。
んもう超おすすめ。

インドという国に旅行することは今でもできるけど、この本は「アナタが絶対に行けないインド」に連れて行ってくれます。

posted by オグ at 10:27| 東京 ☀| Comment(0) | 読んだがや | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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