2016年05月25日

2016/05/25:『猫を抱いて象と泳ぐ』by 小川洋子

いやーーー。久しぶりに心を持っていかれました。
持って行かれた要素は以下の2つ。

1. 「銀の匙」に似た、こどもごころの描写
2. 静かな描写

1. 「銀の匙」に似た、こどもごころの描写

わたしはもう忘れてしまった、繊細なこどもごころというものが美しく描かれている。
オトナが言ってくることの何がいやで、何が許しがたく、どういった質問に対しては答えられないのか。
なぜ、すぐに黙ってしまうのか。
なぜ、ちょっとよくわからない行動をとってしまうのか。
そういうことがとてもわかりやすく書かれている。
こどものこころを追体験できて、切なくて苦しくて不思議に心地よいのですよ。親に守られていたあのころのなかにどっぷりつかれるというか。
変なものですわ。
この主人公はまったくもって守られていないので。

2. 静かな描写

感想を書いた人はだれもが言っているけど、「静謐な」というのがこの作家さんの持ち味のようですな。
ほんとうに音のない世界を書けるひとなんだねぇ。

いやー、昔『妊娠カレンダー』を読んで、なんともいえない嫌な気持ちになって、この作家さんのことはしばらく忘れようとしていたようだけど、これはすごくよかった。

前半3分の1がほんとにものっそくすばらしく好きです。
中盤の3分の1も、まあまだだいじょうぶ。
でも後半の3分の1はきびしい。つらい。
終わり方とか、なんとなく「それでいいのかよ?!」と思ってがっくりしちった(´・ω・`)。

まあ、そういうものなのかねぇ。。。
それでも、前半の3分の1は、2回読みなおしたくらい好きです。すごい。すばらしいです。大好きだ。





posted by オグ at 23:00| 東京 ☀| Comment(0) | 読んだがや | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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