「食べもの記」(by 森枝卓司)で大コーフンの旅行気分

「私が知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」の「食の本オフ記録」で紹介されていたもの。




超大型本です。
んもうね、超スンバラシイ本なので超おすすめです。

森枝さんの本は、カレーの本とお菓子の本を読んだことがあった。
でも実は森枝さんのことはあんまりよく知らなくて、なんとなく「世界の食べもののことを調べてる人なんだなー」くらいに適当に思っていたのですが、写真家だったのですね。
んで、20年以上かけて世界中で撮り貯めた写真の中から、さまざまな「食のテーマ」に従って再編集したのがこの本。

とか紹介されていたので、んもう矢も楯もたまらず図書館で予約(買ったんじゃないのかよ!)。
いやーーーーーーーー、よかった。
ほしいです。買っちゃおうかな。
もー、どのページを開いてもワクワクするような、人と食べものの写真がいっぱいです。
写真には必ず、ひとこと解説が付いている。
テキトーなものもあれば(なにしろ20年以上だから記憶も薄れるわな)、ちょっとした豆知識みたいなのも。
それを読むのもまた楽し。

森枝さんのすばらしいところは、目線がフラットというか、何を見るにも、何を食べるにもバイアスがかかってないところだと思う。
それが写真にも現れている気がする。
世界中の「共通点」と「違うところ」を、対象の真ん中に飛び込んでいるにもかかわらずキッチリ見ているというか。
そして必ず、食べものと人のつながりをとても大事にした写真なのですよ。メコン川の写真とか、超キレイだった。
ああ難しい。
ぜひ体験してほしいなーー。

今後一生行くことはないであろうヒマラヤ、チリ、アフリカの食べもの、そこで暮らす人たち。
行けるかもしれないけどしばらくは行けないであろうヨーロッパの国々、アジアの国々の食べもの、その街並み。
においまでしてきそうな、生な写真がてんこ盛り。
ごちそうさまでした。
美味しかったです♪

そして、なんとすばらしい本なんだろうコレは!!と思ったら、「福音館書店」でした。
いい仕事してます。ホントに。マジで。

以下、雑感です。

◆豆知識系
- 中国の福建省がそうめんのルーツ。まったく同じ作り方で干していた。
- 沖縄そばが小麦粉から作られるのは、上記福建省の影響。
- フィリピンでも海ぶどうを食べる。
- ボルネオでもレンコンを食べる。寒い地方の特産品じゃなかったっけ?!
- 中国には、ミルク(牛か羊か不明)の膜を乾燥させた食べものがある。動物性湯葉。
- チリでも、ウニやホタテを生食する。市場に割ったウニがてんこ盛りに盛られていた

◆わくわくなお店たっぷり
- お菓子屋さんの店先はどこも楽しい。昔ながらのおせんべいやさんみたいなのって、今では少なくなりましたね。
- バルセロナの市場で売っている果物の美しさ
- 豆の種類ってこんなにあるんだ!豆だけを映した写真がこんなに楽しいとは!
- 吉田牧場のチーズ作り工程(あの吉田牧場ですよ!!)
- 魚市場はどこも楽しい!(日本は特に楽しいけどね!)

◆人間と食
- どこの国も、市場のおばちゃん、子どもたちのピカピカの笑顔がまぶしい。それに比べて、おっちゃんはたいていカメラを向けられると憮然とした表情になってしまう模様w

◆ショック
- 毛の付いたままの羊を、脚をつかんでトランクにほりこみながらニッコリカメラ目線の奥様@バスク地方。この一枚には、なんだかいろいろ考えてしまった。
この一枚に限らず、「肉」の項ではうなってしまった。
本来、「肉を食べる」って、殺して血を抜いて毛をむしって皮をはいで食べることなんだよね。
切り身になった肉しか食べたことがない自分は、なんだかとても「テキトーなことをしている」ような気がしてしまいました。
なんつーか、毛の付いた羊の脚を持ってトランクにほりこむような、このくらいの肝っ玉がないと、羊を食べちゃいかん気がしたです。。。(でも羊はうまいんだけどさ。。。)あと、ぱっくり縦に二つ割りにして吊してあるカンガルーとかさ。。。
- 虫を食べる地域は世界中にたくさんある。でも虫のページは正視できませんでした。。。。ごめんなさい。


この記事へのコメント

QRコード