2011年05月26日

「迷子の警察音楽隊」「シンドラーのリスト」

「迷子の警察音楽隊」は、2007年イスラエルの映画です。

公式サイト(あるんだ!)の解説はこちら。
文化交流の為イスラエルに招かれてやってきたエジプトのアレキサンドリア警察音楽隊。何故か空港に出迎えは無く、自力で目的地に辿り着こうとするうちに、彼らは一文字間違えてホテルすらない辺境の町に迷い込んでしまう。そこで、食堂の美しい女主人に助けられ、地元の人の家で一泊させてもらう事に。でも相手は言葉も宗教も違い、しかも彼らアラブ民族と長年対立してきたユダヤ民族。空気は気まずく、話しは噛み合わない。国を越えて愛されてきた音楽の数々、それらが彼らの心を解きほぐし・・・愛や友情、家族について語り合う、忘れられない一夜がはじまる。

内容(「GAGAデータベース」より)
カンヌ国際映画祭で異例の「一目惚れ賞」を受賞した心温まるコメディドラマ。文化交流のため、エジプトからイスラエルにやって来たアレクサンドリア警察音楽隊。だが空港に出迎えはなく、彼らは誤ってホテルすらない辺境の土地に到着してしまう。


上記の解説を読まずに見始めたんですが、アラブ人とユダヤ人の「歴史的な対立」みたいなものをうすらぼんやりとわかっていないと、この映画のおもしろさってわかんないかもしんまい。

この映画で描かれているのは、「気まずさ」と「気まずさを越えた心の通い合いの可能性」。
とにかく気まずいんです。

ではなぜそんな気まずいことに?

ユダヤ人が、アラブ世界のどまんなかにイスラエルを建国したから。

ではなぜユダヤ人はイスラエルを建国せねばならなくなった?

世界中で迫害されたからです。

その迫害の最たるものが「ナチスによるユダヤ人弾圧・虐殺」でしょう。

「シンドラーのリスト」



実業家シンドラーは、賃金の安いユダヤ人を大量に雇用していた。
自分の工場で雇用していた1200人がアウシュビッツに移送されそうになったため、「この一覧に名前が載っている雇用者はシンドラーの新しい軍需工場で働かせる」として命を救った。
シンドラーの嫁に言わすと、「美化しすぎ。夫は金のことしか頭になかった」だそうです^^;
でも、その「新しい軍需工場」では、ドイツ軍に提供するはずの弾薬や大砲はすべて規格外、7か月もの間、生産性は「ゼロ」だったそうです。
その間の従業員への給与、材料の購入費などは、すべてシンドラーの私財から出していました。
ドイツが無条件降伏を受け入れる直前には、シンドラーの財産はほぼ「ゼロ」に。
そんなこと聞くと、嫁さんの言うこともちょっと私怨入りすぎじゃね?と思っちゃいます(シンドラーは女癖が悪かったので、嫁さんは苦労したようです)。
シンドラーって変わり者だったんだろうな。
その変わり者っぷりがユダヤ人救済に向かわせたんだろうし、戦後の体制の変化についていけずに、事業でも結婚生活も破綻しちゃったんだろうな。

まああの、スピルバーグがユダヤ系だってのもあって、この映画は公開当時にすごく話題にもなりましたし、最後はちゃんと乗せられてほろりとしてしまいました。

でも、同じ「リスト作って逃がした」という意味では、杉原千畝のほうが断然スゴイのね。
「シンドラー」見た直後に、Wikipedia読みました。

6000人ですよ。
6000人分、しかも、手書きのビザ発給ですよ(シンドラーは名前のリストをタイピングさせた)。
しかも、純粋なヒューマニズムで、外務省の指令を無視して、ですよ。
6000人が難を逃れて各国に散った、ということは、それはそれで後々いろいろと面倒な事態になったみたいですが、それにしてもスゴイ。
納得いかないのは、この杉原さんの偉業に対して、戦後外務省はじめ日本政府はずっと冷淡な態度をとってきたこと。
戦後すぐに外務省解雇されてしまうです。
名誉回復が河野洋平外相のとき、っていつよ?!って感じじゃないっすか。

まあ、イスラエルあたりのごじゃごじゃを考えると、あんまりこう、日本国として目立つようなことはしたくない、という感じなんでしょうが、それにしてもねえ。
ちょっと前(だいぶ前か?)に、加藤剛さんでドラマになりましたよね。
ニッポンのシンドラーとか言って。
それだって、この「シンドラーのリスト」の後ですよね。
そのドラマも見たいな−。ドキュメンタリーでもいい。
いやはや。

ユダヤ関連とか、イスラエル、パレスチナ関連って、知りたいと思って調べれば調べるほど、歴史的に複雑に絡み合った問題になっていて、ホント一筋縄ではいかんです。
まだぜんぜんわかってません^^;
日本って、いろいろあるとは言うけど、なんだかホントに平和な国だなぁと思っちゃいますね。うむ。
posted by オグ at 07:51| 東京 ☀| Comment(0) | 映画/DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
QRコード
携帯アクセス解析